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プログラミング
2025.04.22

はじめてのSQL【初級編:WHERE句について②】

こんにちは。

スタッフブログ担当の岩でございます。

前回の記事ではWHERE句で使う比較演算子について説明しました。

はじめてのSQL【初級編:WHERE句について①】

今回はSELECT句やWHERE句でよく使用する「算術演算子」について説明いたします。

今回もShopテーブルを使って説明します。

shohin_id
(商品ID)
shohin_mei
(商品名)
shohin_bunrui
(商品分類)
hanbai_tanka
(販売単価)
shiire_tanka
(仕入単価)
torokubi
(登録日)
0001ボールペン事務用品100502020-10-20
0002おろしがねキッチン用品5003502020-09-07
0003フォークキッチン用品10030
0004圧力鍋キッチン用品500010002020-04-25
0005包丁キッチン用品80002020-07-05
0006カッターシャツ衣類300015002020-06-11
0007穴あけパンチ事務用品4002402020-11-27
0008Tシャツ衣類15002020-03-13
Shopテーブル

算術演算子

算術演算子には以下の種類があります。

算術演算子意味     
+足し算
引き算
*掛け算
/割り算
算術演算子の種類

足し算、引き算は普段から使う記号と同じですが、掛け算、割り算は「×」や「÷」ではないので注意してください。

    

また、SQLでは()(カッコ)も使うことができます。

()(カッコ)の中にある計算式は優先順位が上がり、先に計算が行われます。

例えば、「2+3*4」という式があるとします。

答えは「14」となります。

しかし、「(2+3)*4」という式の答えは「20」となります。

これは先に「2+3」を行った後に「5*4」をしているからです。

()(カッコ)を使うと答えが変わる式がありますので、注意してください。

算術演算子を使ったSELECT文

それではSELECT句に算術演算子を使ったSELECT文をみていきましょう。

    

例1.販売単価と販売単価に100を足した値

SELECT shohin_id AS "商品ID"
      ,hanbai_tanka AS "販売単価"
      ,hanbai_tanka + 100 AS "販売単価+100"
FROM Shop; 
商品ID販売単価販売単価+100
0001100200
0002500600
0003100200
000450005100
000580008100
000630003100
0007400500
000815001600
例1.の結果

    

例2.仕入単価と仕入単価から500を引いた値

SELECT shohin_id AS "商品ID"
      ,shiire_tanka AS "仕入単価"
      ,shiire_tanka - 500 AS "仕入単価-500"
FROM Shop;
商品ID仕入単価仕入単価-500
000150-450
0002350-150
000330-470
00041000500
0005      
000615001000
0007240-260
0008      
例2.の結果(※表の空白はNULL)

    

例3.販売単価と販売単価を2倍にした値

SELECT shohin_id AS "商品ID"
      ,hanbai_tanka AS "販売単価"
      ,hanbai_tanka * 2 AS "販売単価×2"
FROM Shop;
商品ID販売単価販売単価×2
0001100200
00025001000
0003100200
0004500010000
0005800016000
000630006000
00074008000
000815003000
例3.の結果

      

例4.仕入単価と仕入単価を2で割った値

SELECT shohin_id AS "商品ID"
      ,shiire_tanka AS "仕入単価"
      ,shiire_tanka / 2 AS "仕入単価÷2"
FROM Shop;
商品ID仕入単価仕入単価÷2
00015025
0002350175
00033015
00041000500
0005      
000615075
0007240120
0008      
例4.の結果(※表の空白はNULL)

    

NULLを含む演算

仕入単価にNULLが含まれていますが、NULLを含む演算の結果は全てNULLになっています。

NULLを含んだ計算はの結果は全てNULLになります。

通常、「5 / 0」など0で割る計算はエラーとなりますが、「5 / NULL」はエラーとならず結果は「NULL」となります。

NULLを含む演算には注意してください。

   

まとめ

算術演算子は前回の記事で説明した比較演算子と組み合わせて、WHERE句で使うこともあります。

どちらもよく使う演算子なので、覚えておいてください。

最後まで読んでくださりありがとうございました。

どうぞよろしくお願いいたします。